君の素顔に恋をした(播磨×美琴,他) |
- 日時: 2006/07/29 23:00
- 名前: KEI
- 雨が降っている・・・・・
雨の音が大きく響いている。とても強い雨だ。 その中髪の毛をオールバックにして、サングラス にしてる男が、ポケットに手を入れて立っている。
「ちっ・・俺も鈍ったもんだ・・・」
ある一人の男が、そう吐き捨てた。 地面に倒れているのは、喧嘩を仕掛けてきて 見事返り討ちにあった。残骸である。 その男の名前は播磨 拳児、昔は 魔王と恐れられていた。しかし、今は自分の事なんか恐れてないように思えてきた。播磨は昔は学校でも怖くて声をかけて来る人は居なかった。だけど、今は平気で声をかけてくる。ここに伸びている連中も、昔だったら、一瞬で倒せるんだが、最近は苦戦するようになってきた。
「何か疲れたな・・・・・」
播磨はすこし、クラッと来て、倒れそうだったのを堪えた。雨を当たりすぎたのか、体が寒くなってきた。
「やべえ・・思う通りに体が動かねえ・・・」
播磨はゆっくりと足を動かしたが。思うとおりに体が動かない。そして、とうとう地面に膝を付いた。 そして、倒れてしまった。
「・・・・そこに居るのは・・・播磨じゃねえか、おい!しっかりしろ」
偶然通りかかった、少女、周防 美琴である。 傘を差しながら、一人の倒れている男に近づく。 美琴は何度か、播磨の体を揺すって見た。 しかし反応は無い。
「何があったんだ!!」
播磨の額から汗が吹き出る。最初は雨で濡れているのかと思った。美琴は播磨の額に、手を付けてみた。
「すごい熱だ・・・・」
播磨は長い間、雨に打たれていたので、風邪を引いたんだろう。あの播磨が風邪を引くなんて珍しい。 美琴は持ち前の力で、自分より1一回り大きい播磨を背中に乗せて、走りだした。そんな事を出来る女は数人しか居ないだろう。
「もう少しだ・・・・」
美琴は聞こえないが播磨にそう呟きながら走っていた。 そして、自分の家の前に付いた。身琴は立ち止まってる暇も無く、急いで家の中に入った。 そして、自分の部屋のベッドに寝かせたのだった。
「・・・雨で濡れてるから、服を脱がしてやりたいけど・・私、女だしな・・・」
変なとこで頬を赤く染めている、美琴はすぐ我に返った。
「躊躇してる暇ないし・・」
美琴は覚悟を決めて、目を瞑りながらながら服を脱がしていた。それにしても、こいつが学ラン以外の服を着ているのが見た事無い。というか想像できない。
「そうだ・・・サングラスも外さないとな」
美琴は・・いや、学校の誰も(絃子を覗く)サングラス以外の素顔を見た事が無いのだ。 不意にサングラスを外した。誰も見た事無い。その顔は私を呆然とさせた。
「・・・本当に播磨か??」
こりゃあ、サングラスを外したら誰だかわからねえな・・・誰もがそう思うような・・普段から想像出来ないような、男らしく、かっこいい顔、一瞬とは言え、見惚れてしまった。
「・・・・あ・・今は・・それどころじゃないな・・・」
美琴は再び我に返って、播磨に適当な服を着させた。 そして、台所で、タオルを水で濡らし、播磨の額に乗せた。私にはそれだけしか出来ない。ただ、目を覚ますのを待つしかなかった。
「・・ここに居てもしょうがないか・・・買い物に出かけるかな・・・」
美琴はコートを羽織、傘を持って家を出た。
つづく??
初めまして、KEIと言います。宜しくお願いします。 初めて書いたんで、シリアスかぼのぼので迷いました・・ちょっと下手かもしれませんが読んでくれれば嬉しいです。 もし宜しければ、感想等を頂けたら嬉しい限りです。
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