EASY RIDERS RETURN +α(播磨、先生方)完
日時: 2006/02/08 23:28
名前: くらんきー

 この物語は、コメディです。登場人物の性格等は原作に忠実ではありませんのでご了承ください。

 *このSS内で―――(・・・)の様な書き方をしている場面がありますが、この場合の(・・・)は『柱ツッコミ』のようなものです。

 ちなみに―――(・・・)―――の様な場合、(・・・)は時間や場所を表しています。

 では、以下より始まります。



 EASY RIDERS RETURN +α



「あ、播磨。お前・・・無理だわ」

 今は3学期、何気なく廊下を歩いていた播磨に、担任の谷先生が話しかけた。

「??・・・・・何が?」



 ―――先生、主語がありません。



「お前、3学期にどれだけ頑張っても 赤点消えないぞ」

 赤点が消えない=留年。つまり、ダ・ヴ・リ♪

「な、な、何ぃ―――!!!」

 播磨が学校中に怒声を響かせる。周りにいる生徒全員が注目しているが気にしない。

「何でもっと早く言ってくれねーんだよ!!」

 ・・・確かに、留年確定まで放置はちょっと酷い・・・

「だってお前・・・遅刻するし、俺の授業出ないし・・・」

「何でなんだよ!!!」
「いや・・・だから・・・」

 先程よりもキツイ口調で言い直す播磨。後ろからオーラが出ているのは決して気のせいでは無い。

「ナ・ン・で・な・ん・だ・よ!!!」

 最早 声には殺気が混じり、後ろのオーラも心なしか7色に輝いている。サングラスで見えないが 目は人殺しのそれだ。今の彼なら剛○波が撃てるだろう。


 ピシッ・・・


 殺気だけで谷先生のメガネが割れる。

「そ、そーだな!言わなかった俺にも責任はあるよな!」

 いくら教師でも魔王にはかなう訳もなく、谷先生はそう言わざるをえなかった。
 ははは・・・と誤魔化す彼の目の端に、光るものがあったとかなかったとか・・・

「でも、どれだけイイ点数とっても無理なんだよ。・・・まあ、全教科満点って言うんなら他の先生方も考えてくれるかも知れないけど・・・」

「無理だろ?」「無理だ!」 (即答)

 ど、ど、どーすんだよ俺!天満ちゃんとの楽しい楽しいスクールライフが!こ、こんな所で・・・ああ、目の前が真っ暗だぜ・・・・・ってグラサンかよ!紛らわしいぜ!チクショウ!!
 等と独りで寂しくツッコミを入れる播磨に、天の助け(?)を入れた人物がいる。その人物の名は・・・



 ―――2年C組!  谷せんせ〜〜い!!



「まあ、赤点は消えないけど 留年確定って訳じゃないから安心(?)しろ」
「・・・?  どう言うこった!?」

「進級テストに合格すれば進級できるって事だ。お前、去年もこんなんだったじゃないか・・・まあ、出席日数はギリギリ足りてるみたいだから、これからの授業はサボらずに全部出る事!それと・・・」

 谷先生は一際 真面目な顔つきになってこう言い放った。



「全教科・・・・・捨てろ!」





 しぃ〜〜ん・・・・・





「な、何言ってんだ!勉強しなきゃ進級出来ねーじゃねーか!!」

 播磨君、珍しくまともな意見です。

「だから・・・授業を受けてる間に進級テストの勉強をするんだ」
「それってつまり・・・授業に出てても話は聞かずに自分で勝手に勉強してろって事か??」
「まあ、そういうことだ。これをつけると集中力が上がるぞ」

 そう言って『耳栓』を播磨に渡す谷先生。・・・この人、本気だ!



 ―――谷 速人、一応教師。



「・・・ん?播磨、お前 物理と美術は やたらと出席率がいいな」
「・・・まあな・・・・・」

 そう言って明後日の方向を向いて遠い目をする播磨。
 まあ、その理由はというと、前に物理の授業をサボった時・・・


「拳児君。君は私の授業に興味が無いのかね?私の授業が嫌なのか?」
「いや、そう言う訳「と言うよりは!」

「私が嫌なのか・・・?」

「違「嫌ならいいんだ。ここから消えてもらうだけだし・・・むしろこの世から・・・」
「絃子??」
「さんを付けろと何時も言っているだろう!!」

 ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ !!

「ぎいぃやああぁあーーー!!!」


 と言う訳である。

 因みに、美術の授業は・・・


「拳児君。君は私の親友である葉子の授業に興味が無いのかね?葉子の授業が嫌なのか?」
「いや、そう言う訳「と言うよりは!」


 ―――同じじゃん。


「じゃあ、この2つの授業と・・・後、保体も何とかなりそうだな。この3教科は頑張るんだ!ダメだったら学期末に泣きつけ!」
「おう(いいのか?)」

「勉強の仕方とか、分からないところは花井、高野、麻生とかに聞け。あいつら頭いいから。・・・それと、間違っても今学期の勉強はするな!お前の頭では無理だ!」



―――谷 速人、一応教師。再確認。



「やってやろうじゃねーか!!(全ては天満ちゃんのために・・・)」

 こうして彼の勉強生活が始まった。

続く・・・


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